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記事: KNOT Lab. time Vol.2

KNOT Lab. time Vol.2

プレミアムフランネルに隠された「温かさの正体」

こんにちは!KAPOK JAPAN マテリアルチームの佐伯です! 前回の Vol.1 に続き、KAPOK KNOT の“素材の裏側”を深掘るシリーズ、第2回をお届けします。

今回のテーマは、リカバリー加重ブランケット MUSUBI -ON- に使われている特別な生地「プレミアムフランネル」です。
お客様から 「MUSUBI -ON- は、触った瞬間から気持ちがいい」 「早く温まる感じがある」 というお声をいただきます。
その秘密は、MUSUBI -ON-の“生地そのもの”にあります。 では早速、プレミアムフランネルが持つ“温かさの正体”をひも解いていきましょう。

 

そもそも、フランネルとは?

フランネルとは、表面を起毛させた柔らかい生地のこと。
シャツやパジャマ、冬の肌着などでよく使われ、肌触りと温かさに特徴があります。
ただ、一概にフランネルといっても、糸の細さ、密度、起毛方法によって“感じる温かさ”が大きく変わります。
MUSUBI -ON- のために選んだのは、その中でもひときわ特別な 「プレミアムフランネル」 です。

 

プレミアムフランネルが“プレミアム”である理由

① マルチフィラメント糸がつくる、驚くほどの柔らかさ

プレミアムフランネルには、一般的なフランネルよりも「細い繊維をたくさん束ねた“マルチフィラメント糸”*」を使用しています。
一本の糸の中に細い繊維が含まれているため、

  • 肌に触れたときのあたりがとても柔らかい
  • 摩擦が少なく、しっとりとしたタッチになる
  • 生地全体がしなやかで、体にやさしくなじむ

といった特徴が生まれます。
“ふわっとしているのに、どこかとろみがある”
この独特の触り心地は、このマルチフィラメント糸ならではのものです。

② パイルをつくり、さらにシャーリング加工で仕上げる特別な工程

プレミアムフランネルのもう一つの特徴は、パイル構造をつくった後に、シャーリング加工を施していることです。
パイルとは、小さなループ状の繊維を生地表面に立てた状態のこと。
そこにシャーリング(パイルの長さを均一に切りそろえる加工)を行うことで、

  • 肌にふれた瞬間のなめらかさが格段に上がる
  • 起毛の方向性が整うことで、温かい空気をしっかり抱え込む
  • 一般的なフランネルよりも “上質なふくらみ” が生まれる

といった効果があります。
まさに 「空気を含んだ毛布のような温かさ」 を実現するための、特別な仕上げ工程なのです。

3. なぜ MUSUBI -ON- がこの生地を選んだのか?

① “触れた瞬間に温かい”体験をつくりたかった

MUSUBIシリーズは「重さの心地よさ」を追求するプロダクト。
身体にほどよい圧をかけることで安心感を生み、深いリラックスへ導く
それが MUSUBI の原点です。

一方で、MUSUBI -ON- は “冬の心地よさ” をさらに高めるために生まれたモデル。
冷え込む季節でも、まるで布団にくるまれたように暖かく、快適に過ごしていただけるよう、“生地そのもの”の温かさにもこだわりました。

② 素肌で触れても気持ちいい

MUSUBI -ON- は、自宅でのリラックスシーンを想定しています。

  • ソファでくつろぐ
  • ベッドでの睡眠時に使用する
  • 寝る前の“ぬくもり時間”をつくる

そんな時、素肌に触れた瞬間に気持ちいいことがとても大切。
プレミアムフランネルのしっとりやさしい肌触りは、まさにそのための素材なのです。

 

開発裏話:温かさのテスト

最後に、ちょっとだけ「数字の話」を。
今回、プレミアムフランネルの温かさをちゃんと確かめるために、外部の 試験機関で保温性のテストを行いました。
そこで分かったのは、とてもシンプルな事実。
プレミアムフランネルは、一般的なフラット生地より “約1.5倍、熱を逃がしにくい”。
「熱を逃がしにくい」ということは、一度あたたまった体温が、生地の中に長くとどまりやすい ということ。
つまり、

  • 触れた瞬間のぬくもりを感じやすい
  • 温かさが冷めにくく、心地よさが続く
  • 冬場の“ひんやり感”が出にくい

という、体感としては大きな違いになります。
MUSUBI -ON- を羽織ったときに感じるあの 「あ、なんか温かい」 という感覚。
あれは気のせいではなく、生地そのものの力なんです。

最後に

KNOT Lab. time 第2回目は、MUSUBI -ON- に使われている “プレミアムフランネル”という生地のお話でした。
ぱっと見は同じように見える生地でも、 どんな糸を使うか、どれくらいの密度で織るか、 そしてどんな加工を施すかで、 表面の表情も、触れたときの気持ちよさも、本当に大きく変わります。
生地って、知れば知るほど面白いですよね。 アパレルや寝具にとって、素材は“ただの材料”ではなく、心地よさそのものをつくる大切な要素。

これからもKNOT Lab.では、その裏側を少しずつお伝えしていきます。

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