カポック図鑑vol.1 -カポックとは?-
カポックの木とは
カポックは、アオイ科(Malvaceae)の落葉高木。樹高は、20~30mほどですが、大きい巨木になると40~60mで直径3mになるものもあるそうです。
木の幹や枝に短い刺があるのも特徴の一つです。
カポックの分布
カポックは、中米、カリブ諸島、南米北部、西アフリカ熱帯、インド、東南アジアまで。暖かな気候の場所を中心に、世界中で生育しています。
原産地は熱帯アメリカ/熱帯アフリカ。熟果期には少雨が必要であるので、雨季・乾季のある気候下に適しています。
東南アジアを中心に、果実から採れる綿毛を使って産業を行うため栽培されてきました。
カポックの多くが民家の周辺で栽培・自生している植物で、極めて容易に繁殖し育つ特性があります。
カポックの成長と繁殖
生育が早く4~5年ほどすると実がなるので綿毛の採取が可能となり、数十年以上も実がなり続けます。
1本の木あたり、300~400個ほどの実がなると言われています。
果実は成熟する前は水分を含み緑色をしていますが、少しづつ水分が失われ、成熟後は乾燥し茶色に変色します。
その後、果実が割れて、実の中にある綿がタンポポと同じように風に乗って種を遠くに飛ばします。
出典:農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokkyo/yosan/attach/pdf/h30_report-75.pdf
途上国森林ビジネスデータベース BFPRO
https://jifpro.or.jp/bfpro/sanpin/sanpin-02/1309/