サステナブルな素材|注目のアパレルトレンドも解説
今ファッション業界で注目の「サステナブル」。しかしサステナブルなアパレルと聞いても、想像がつかない方も多いかもしれません。
そこでサステナブルファッションを展開するカポックノットが、持続可能な素材とアパレルについて徹底解説。
さっそくチェックしてみましょう!
〜本記事の内容〜
◯サステナブルとは?
◯サステナブルな素材5種類!
◯カポックノットが使用しているサステナブルな素材!!
サステナブルとは?
そもそもサステナブルとは「持続可能な」という意味。近年さまざまな業界で注目されている言葉です。特にアパレル業界は、石油業界に続いて2番目の環境汚染産業と言われています。現代の地球環境や資源を壊さずに後世に残していくために、サステナブルな素材を使用。地球を守りながら楽しめるファッションに力を入れるアパレルブランドが増加中です。
サステナブルな素材5種類
では、サステナブルな素材とは具体的にどのようなものかを見ていきましょう!
①オーガニックコットン
サステナブルな素材、1つ目は「オーガニックコットン」です。通常のコットンを栽培するには、多くの農薬や化学肥料が使用されます。それが原因で土壌が汚染され、環境への影響が大きくなるのです。例えば、汚染された水を使用することで健康が脅かされたり、化学成分により土中の微生物が消滅したり、ということが挙げられます。
しかしオーガニックコットンは、栽培に使われる農薬や肥料を一切使用せず、厳しい基準を守って育てられたものを指します。また、オーガニックコットンは水資源を守れるのも特徴です。通常のコットン製のTシャツ1枚を作るためにかんがい用水として2,720リットルの水が必要と言われていますが、オーガニックコットンは雨水メインで栽培するため、91%も削減。
さらに、農薬や肥料を使用していない健康的な土壌は水の保持力と吸い上げ力に優れているため、日照りからの回復も早く、少ない水量で育てられます。
②リネン
リネンは、主にベルギーやフランス、ロシア、中国などの寒冷地で採れる「フラックス」という原料からできる天然繊維。水に濡れることで強度が増すため、洗濯しても傷みにくく、長持ちさせることが可能です。そのため、サステナブルな素材として注目されています。また、原料であるフラックスは他の植物と違い、繊維や種、根っこまで使えるため一切の無駄がありません。収穫までに4か月ほど時間がかかりますが、その期間に吸収されるCO2の量は森林の約4倍と言われています。さらに、通常のコットンはシャツ1枚を製造するために、約30リットルの水が必要になりますが、フラックスは水を与えなくても日光と雨があれば自然に育つとてもエコな植物です。
③リサイクルポリエステル
リサイクルポリエステルとは、プラスチック廃棄物を粉砕し溶かした後、綿や糸として使える繊維。リサイクルポリエステルを使用することによって、石油への依存を減らし、製造段階で発生する温室効果ガスの排出量も削減可能です。サステナブルな素材を再利用することで、新たなポリエステルを増やさず地球環境への負荷を減らすことができます。
リサイクルポリエステルは、さまざまなアパレルブランドが積極的に商品に取り入れているるサステナブルな素材です。アディダスやパタゴニアは、実際に商品を数多く販売しています。
④生分解性繊維
生分解性繊維もサステナブルな素材の1つ。バイオマス素材と言われ、微生物が分泌する酵素によって分解される植物性由来の繊維です。そのベースであるポリ乳酸の原料は、主にトウモロコシで作られています。通常のプラスチックは製造の際に大量のCO2や有毒ガスを排出。しかし、生分解性繊維を使用することで以下のようなのメリットが挙げられます。
◎燃焼時に排出されるCO2の量が少ない
◎植物が原料であることでCO2を吸収しながら成長するため、地球温暖化の悪化を防げる
◎適度な環境におくことで、微生物による分解が進行し、CO2と水に完全に分解できる
このように、生分解性繊維を使うことで環境負荷を抑えられます!
⑤ECONYL®
出典:http://www.abstractdesign.co.uk/project/phs-Econyl-Campaign
イタリアの糸メーカーAquafil社が2011年に発表したECONYL®は今注目されている新たなナイロン繊維です。通常のナイロンは原料の石油を採掘する際に多くのエネルギーを要し、廃棄物の排出や原油流出などの公害問題が発生します。しかし、このECONYL®は再生合成繊維のため、廃棄物を回収できる上に原油を新たに流出せずにすみ、公害問題をの解消に貢献できるサステナブルな素材です。
特徴として、
◎原料は海から回収された漁綱やプラスチック廃棄物、繊維廃棄物を再利用
◎素材の品質は変わらず、同じ再生サイクルで無限にリサイクル可能
が挙げられます。
カポックノットが使用しているサステナブルな素材!
2019年に誕生したファッションブランドであるカポックノット。ブランド名にも入っている「カポック(KAPOK)」とは、植物の木の実を指します。その中に入っている綿をダウンの代わりに使用しています。非常に軽くとても暖かいため、ダウンの代替として最適な素材です。カポックは機能性のみならず、サステナブルな素材として注目されています。カポックは、収穫するために木を伐採しません。そのため地球環境にとても優しい素材となっています。
またカポックは、サステナブルな素材というメリットに加え、動物の保護にも貢献できます。通常のダウンの中綿には羽毛を使用しますが、カポックノットは100%植物性。羽毛は生きた鳥から手でむしる「ライブハンドピック」という方法で採取されます。翼や首を足の間に挟んで固定し、胸や腹部のダウンをむしり取る方法です。このような動物の命や権利を無視した手法が未だに行われているのが現実。しかし、カポックノットのコートなら、約30匹の水鳥の羽を使わずにすみます。
カポックノットの商品を買うことで、環境や動物に優しい選択をすることができます。
▶︎注目商品はこちら
「エアーライトジャケット」
(MEN)https://kapok-knot.com/products/men-hooded-jacket
(WOMEN)https://kapok-knot.com/products/women-hooded-jacket
服を購入する前に素材を確認しよう!
ファッションは私たちの人生をより豊かにし、いつでも楽しい気持ちにしてくれます。しかし、私たちはそのファッションの楽しみ方を変えなければ、地球環境にとって私たちが一番の有害生物になってしまいます。
地球と動植物を守り、未来の子どもたちが生きる環境のために。今のこの現状をしっかりと把握し向き合って、まずはサステナブルな素材を確認することから始めましょう!
今回記事を書く上で、きちんと向き合わなければならないと思い、ライブハンドピックの動画を見ました。実際の映像は衝撃的で、かなり悲惨なものだったので10秒もしっかりと見ることはできなかったです。この現実が当たり前の世界にいることに恐怖さえ覚えました。彼らの大切な命を守れるのであれば、どんなに小さなことでも私たちは意識を変えていくべきだと強く思いました。