「加重ブランケット」を取り入れる3つのメリット

【今話題の「加重ブランケット」とは？】

「加重ブランケット」は、最近多くの注目を集めている健康・ウェルネス商品の一つです。その名前の通り、通常のブランケットや寝具に比べて重く、その心地よい重さに包まれると、まるでハグされているような安心感を得られます。この効果には、深圧刺激（DTP: ディープタッチプレッシャー）が関係しているのです。DTPについては次のセクションで詳しく説明します。

【加重ブランケットに期待できること】

加重ブランケットを睡眠シーンや日常に取り入れることで得られるメリットを3点ご紹介します。

①睡眠の質の向上

加重ブランケットを使用して夜眠ることで、睡眠の質の向上に繋がります。
DTPによる圧力が、リラックスを促す「セロトニン」、睡眠を促す「メラトニン」というホルモン分泌を促進するため、加重ブランケットを身体に掛けて寝ると、より深い眠りにつくことができるのです。

ある研究では、加重ブランケットを使用することで、不眠症の症状が改善されたとの報告もあります【参考: Journal of Sleep Medicine & Disorders, 2015】。
夜なかなか寝付けられなかったり、良質な睡眠ができていないと悩んでいる方にもおすすめです。

②ストレスや不安の軽減

日常生活でストレスを感じやすい現代社会。そんな中、ストレス対策として加重ブランケットが注目されているのです。
加重ブランケットが与える圧力は、心拍数を低下させ、リラックスした状態を促します。この効果は、自律神経系のバランスを整え、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを低下させることが理由だと報告されています。【参考: Occupational Therapy in Mental Health, 2012】。

③集中力の向上

また、加重ブランケットは集中力の向上にも寄与すると言われています。
これは、重みのあるブランケットが身体に適度な圧力をかけることで、神経系が落ち着き、注意力が向上するためなのです。特に、ADHD（注意欠陥・多動性障害）の子どもに対して有益であるとの報告もあり、学校や家庭での使用も推奨されています【参考: American Journal of Occupational Therapy, 2010】。