KAPOK KNOTが発信するWEEKLYサステナブル情報
「KNOT a DAY」
「KNOT a DAY」は日本語にすると、「1日を紡ぐ」つまり「1日1日を丁寧に過ごしていこう」という思いが込められています。また、響は英語で「NOT a day」と同じで、「サステナブルな生活や環境保護はたった1日で実現出来るものではなく、コツコツやり続けることが大切」というメッセージも含まれています。
毎週月曜日の朝7時に、通勤や通学中に読んでいただけるサステナブルに生活するためのヒントや、サステナビリティーについての理解を深めるために役立つ情報をお届けします。
〜カポックの繊維について〜
カポックは主に東南アジアに自生する木で、中に綿が詰まった実を実らせます。
カポックの繊維は
①収穫するために木を伐採しない。自然を傷つけずに収穫できる。
②カポックは自生力が非常に強いため、肥料や水の使用量が非常に少なくて済む。
この2点により、サステナブルな素材として知られています。
今週は洋服に優れた機能を持たせるカポックの特徴についてのご紹介と、機能性が高いのに、これまでなぜ洋服に使われて来なかったのかについて説明いたします。
ダウンに負けない、暖かい素材特性
実は、カポック繊維の中は空洞になっています。
この空洞が高い※1吸湿発熱の役割を果たし、ダウンに負けない暖かさを生み出しています。
※1:吸湿発熱とは‥空気中の水分子が繊維に吸着した際に発生する熱(収着熱と言われる)を利用し、温感を持たせる機能
また、カポック繊維は中空率が約80%と高いので、表面積が非常に大きくなり、その分吸湿発熱する面積が多いことも特徴です。
これらの特徴により「寒い時は、湿気を吸い発熱することで暖かさを生み出し、逆に暑い時には、湿気を放出し涼しく快適にしてくれる」ので、長いシーズン活躍するアウターを作ることができます。
タンポポの綿毛ように軽いカポックの綿
カポック繊維はとても軽いのも特徴の1つです。
その軽さは、なんとコットンの約1/8。
先述した通り、カポック繊維の中が空洞で中空率が高いことから非常に軽いのです。
これだけの軽さを持つカポックの綿は、タンポポと同じように風に乗って種を遠くに飛ばすことに役立っています。
コットンの約1/8の軽さという特徴を持つカポックを素材にすることで、ダウンに負けない暖かさを、薄手のコートと同じぐらいの重量で実現することができます。
このように、カポックは「暖かくて、軽い」というアウターにぴったりの素材です。ここからは「なぜこんな優れたカポックが今まで服に使われてこなかったのか?」について説明いたします。
短繊維で直毛の難点
なぜ機能性に優れたカポックが今まで洋服に使用されなかったのか?
その答えの一つに、カポックの繊維の特徴があります。
繊維を糸に加工するには、繊維をほぐして引き伸ばし、撚り合わせる必要があります。
しかし、カポックの繊維は繊維自体が短く、クリンプ(繊維の縮れ)がないため、繊維同士が絡み合わず、撚ることができないのです。
この工程がカポックでは難しく、素材として注目はされていたものの、洋服になることはなかなか実現しなかったのです。
また、市場では繊維の長いものが広く流通しているため、短繊維のカポックはなかなか取り扱われる機会がなかったことも要因として挙げられます。
軽すぎるカポック
カポックは軽くて機能性に優れている点が魅力ですが、その軽さが洋服に使用されなかった理由でもありました。
何故かというと、軽すぎるが故に作業段階でカポックが空気中に舞ってしまうためです。とても細かく舞ってしまうので、工場での掃除は大変手のかかるものになります。
これでは作業効率や作業環境も良いとは言い難く、カポックは扱いにくい素材として敬遠されてきました。
シート化という解決策
前述のとおり、カポックは扱いにくい素材で、商品化はこれまで難航していました。
そこで、KAPOK KNOTは長年かけて大手企業とカポックシートを共同開発しました。
シート化することで、カポックの軽くて暖かい特徴を生かした商品化が可能になりました。
まだまだ、カポックは世界的に認知度も低く、そのポテンシャルの高さを生かし切れていませんが、この高機能かつサステナブルな素材を拡げていくためKAPOK KNOTは精進していきます!
ここでは、KAPOK KNOTが気になった世の中のサステナブルなニュースをいくつかご紹介いたします。
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