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記事: カポック図鑑vol.2 -カポック繊維の特徴(後編)-

カポック図鑑vol.2 -カポック繊維の特徴(後編)-

遥か遠くインドネシアの地で出会った”カポック”。
まだまだ知られていない、カポックについてや豆知識をお届けします。

今回は、カポックがなぜ今まで洋服に使われてこなかったのか、そして私たちKAPOK KNOTがどのようにして服にすることができたのか、その謎についてご紹介。

 

 

短繊維で直毛の難点

なぜ機能性に優れたカポックが今まで洋服に使用されなかったのか?

その答えの一つに、カポックの繊維の特徴があります。

 

繊維を糸に加工するには、繊維をほぐして引き伸ばし、撚り合わせる必要があります。

しかし、カポックの繊維は繊維自体が短く、クリンプ(繊維の縮れ)がないため、繊維同士が絡み合わず、撚ることができないのです。 

この工程がカポックでは難しく、素材として注目はされていたものの、洋服になることはなかなか実現しなかったのです。

また、市場では繊維の長いものが広く流通しているため、短繊維のカポックはなかなか取り扱われる機会がなかったことも要因として挙げられます。

 

軽すぎるカポック

カポックは軽くて機能性に優れている点が魅力ですが、その軽さが洋服に使用されなかった理由でもありました。

 

何故かというと、軽すぎるが故に作業段階でカポックが空気中に舞ってしまうためです。とても細かく舞ってしまうので、工場での掃除は大変手のかかるものになります。

これでは作業効率や作業環境も良いとは言い難く、カポックは扱いにくい素材として敬遠されてきました。

 

カポックを洋服に

ご紹介の通り、カポックは扱いが難しいという特徴があります。

ではどのようにして、洋服へと姿を変えたのでしょう?

 

秘密は、KAPOK KNOTの商品の生地の内側あります。

生地の内側にはカポックの綿が詰まってるのではありません。

実は、カポックの綿をシート状に加工したものが縫い付けてあるのです。

シート状に加工することで、綿が飛ぶこともないですし、ダウンにありがちな綿が片寄ることもありません。

KAPOK KNOTが大手企業と連携して研究開発を行ったこのシートによって、カポックが全身を包み込んでくれる作りになっています。

これがカポックを洋服にできた理由だったのです。

 

いかがだったでしょうか?

今回は高機能なカポックが洋服の素材として使われてこなかった理由をご紹介させていただきました。

 

魅力がたくさんのカポックも、洋服として皆さんのお手元に届くまでには、たくさんの課題をクリアしないといけません。

これからもKAPOK KNOTでは、カポック素材の可能性を広げていきますので乞うご期待ください!

 

出典:

途上国森林ビジネスデータベース BFPRO

https://jifpro.or.jp/bfpro/sanpin/sanpin-02/1309/

カポック繊維(インドネシア)

https://www.maff.go.jp/j/kokusai/kokkyo/yosan/attach/pdf/h30_report-75.pdf

東京都クリーニング生活衛生同業組合

https://www.tokyo929.or.jp/m/column/string/1.php