KAPOK KNOTが取り入れる環境にやさしい素材 〜Vol.1 リサイクルナイロン〜
5月30日は「ごみゼロの日」、6月5日は「世界環境day」。
KAPOK KNOTではこの1週間を「Green Fashion Week」と題し、ものづくりに取り入れている「環境に優しい素材」をご紹介していきます。
『KAPOK KNOT』と聞くと、木の実由来の素材「カポック」のことを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?そして、その木の実の綿が暖かいという印象も。
実は、今年ブランドとして初めて春夏コレクションをリリースするにあたり、カポック以外の機能的でサステナブルな素材をたくさん取り入れています。
第1弾となる今回は「リサイクルナイロン」をピックアップ。素材の環境に優しい点や機能的に優れた点をたっぷりご紹介します。
環境に優しい化学繊維「リサイクルナイロン」
ナイロンと聞くと、サステナブルという言葉からは遠いイメージを持つかもしれません。たしかにナイロンは石油由来の素材で、製造過程でも大量にエネルギーを消費するため、素材自体が環境に優しいというわけではありません。
だからこそ、新たに作られたナイロンではなく、リサイクルされたナイロンに置き換えることによって、環境負荷を減らすことができるんです。
リサイクルナイロンの原料として代表的なものが、この2つ。
①廃棄繊維や、紡績工場などの落ち綿
②海で使う漁網
ナイロンは元々軽くて丈夫で、機能性に優れた素材。同じ化学繊維のポリエステルに比べて原料も高価なので、リサイクルする価値も高いと言われています。
KAPOK KNOTでは、サステナブルで機能性も持ち合わせた良いところどりの素材「リサイクルナイロン」を使用して、さまざまなアイテムを作っています。
※繊維廃棄物から再生されたナイロンを使用。
※漁網から再生したナイロンを使用。
リサイクルナイロンがサステナブルな理由
リサイクルだからなんとなく環境には優しそうですが、具体的にどう良いのでしょうか?このパートでは、リサイクルナイロンの環境面でのメリットを深掘りしたいと思います!
①温室効果ガスの排出を減らせる
通常のナイロンに比べて、製造工程での環境負荷を減らすことができます。一説によると、石油から新しく作るナイロンに比べて、二酸化炭素の排出量を18%も削減できるとも。地球温暖化防止に貢献できる素材です。
②廃棄物を有効活用できる
紡績工場で出た糸の切れ端や、経年劣化によって役目を終えた漁網などを原料として使うので、ゴミを減らすことができます。特に漁網は、海洋ゴミの約46%を占めるとも言われており、海洋汚染にも大きく寄与します。
③石油を節約できる
限りある資源の一つである石油。新たに作るナイロンを減らすことは、石油の節約になります。石油の使用量を減らすことで、焼却炉から出る有害な排出物を減らすことができるため、大気汚染対策にもつながります。
リサイクルナイロンは機能面でも優れた素材
軽量で丈夫だからこそ、洋服づくりに使われてきたナイロン。機能的に優れているポイントをご紹介します!
・超軽量で、持ち運びしやすい
同量の天然繊維やポリエステルよりも軽いと言われています。キャンプや旅行など、荷物が多いシーンで役立ちます。
・吸水性があり、アクティブなシーンにぴったり
スポーツ用品などによく用いられるナイロン。吸水性に優れているため、汗をかく場面で活躍します。
・強度が高く、長持ちする
薄くて軽いのに、耐久性にも優れている素材。特に漁網から作られたナイロンは、荒波に耐えられる強度でできているため、摩擦や摩耗しづらいのが特徴です。
リサイクルナイロンを使ったKAPOK KNOTのアイテム
軽やか上品なシルエットで、雨の日が好きになる
トレンチコートの要素を取り入れた、撥水機能のあるマルチ天候型のポンチョコート。サイドのボタンで、スリット丈や横幅のボリュームを自分好みに調整できます。
旅先で重宝する、シックなシャツワンピース
漁網を回収して作られた、100%リサイクル生地のシャツワンピース。スタンドカラーの襟元やボタンを裏側に隠すデザインが、シックな雰囲気に。