Article: MUSUBIとの睡眠の向き合い方「下半身まで全部を覆うことができない・朝まで全身加重できていない」という方に向けて
MUSUBIとの睡眠の向き合い方「下半身まで全部を覆うことができない・朝まで全身加重できていない」という方に向けて
はじめに:加重ブランケットの“あるある”お悩み
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寝返りでずれて脚がスースー
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夏場は暑くて全身を覆いきれない
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そもそも重さに慣れておらず息苦しい気がする
実は「上半身 or 下半身だけ」の“部分加重”でも深部圧刺激(Deep Pressure Stimulation; DPS)は働き、リラックスや自律神経バランスにメリットが報告されています。今回は5分で読めるボリュームで、その海外論文エビデンスと実践ステップをまとめました。
1. 部分加重でも効果が期待できる 3 つの研究
研究テーマ & 対象 | 介入部位・方法 | 主なアウトカム |
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大学生30名:加重+微振動ベスト(肩〜胸・体重の8%) | 15 分着用 × 条件内比較 | ■脈拍 −4.6 ± 2.1 bpm■皮膚電気活動 −0.32 – 0.66 d → 交感神経活動の有意低下 (pmc.ncbi.nlm.nih.gov) |
ASD児10名:パーソナライズ加重ベスト(2週間) | 上半身のみ/個別重量設定 | ■RBS-R総スコア −17.8 pt■自傷行動サブスケール −2.5 pt→ 反復行動の減少・作業遂行↑ (journals.lww.com) |
健常成人39名:腹部+下肢コンプレッション(ランダム化クロスオーバー) | 圧20-30 mmHg相当 | ■ヘッドアップティルト時のHR +7 bpm→+4 bpmへ抑制■HRV LF/HF増加幅↓ → 交感神経亢進を軽減 (pmc.ncbi.nlm.nih.gov) |
2. 【対策】横向きに使う&段階的に慣れる
ステップ① “横使い”で肩〜腰を先にカバー
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ブランケットを長辺を縦にして肩口~骨盤辺りまでを覆う。
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重さは自体重の 7%目安(体重60 kgなら約4 kg)。
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1週間程度、暑さや圧迫感をセルフチェック。
ステップ② 下半身のみの日を挟む
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特に足がむくみやすい方・冷え性の方は、ふくらはぎ~足首まで覆うと血流改善の体感が得やすい。
ステップ③ 全身フルカバーへ移行
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上記①②で慣れたら、従来の“縦使い”に戻し 体重の10%前後に調整。
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寝返り対策としてブランケットの端をシーツの下に軽く挟むとズレにくい。
3. よくある質問(Q&A)
Q | A |
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Q. 部分加重だと睡眠改善効果は落ちる? | 既存研究では“上半身のみ”でも交感神経活動が低下し、副交感優位が示唆されています。睡眠指標(入眠潜時・夜間覚醒)の改善幅は全身より小さい可能性がありますが、“重さに慣れる”ステップとしては十分有効です。 |
Q. 重さは軽くても意味ある? | 体重の5〜8%でも自律神経に変化が出た報告あり。まずは軽めから始め、負担なく感じたら1 kgずつ増やしましょう。 |
Q. 夏は蒸れませんか? |
ポリエステルで通気性が高いブランケットなら熱こもりを軽減できます。またあみあみ構造なので空気がこもりにくいデザインです。 |
4. まとめ ― “まずは部分で慣れる”が最短ルート
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論文エビデンス:上半身だけの加重ベストでも不安軽減&自律神経改善を確認。
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実践プロセス:横向き→下半身→全身の三段階で、重さ・暑さ・ズレ問題を解決。
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ブランド開発視点:部分用モデルや着圧+微振動ハイブリッドなど、軽量&夏向けラインの市場ポテンシャル大。
**「全身を覆えない=効果ゼロ」ではありません。
部分加重から始めて、**あなたの“ちょうどいい重さ”を見つけましょう。
参考文献
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Maula MI, et al. Weighted Vest Combined With Vibrotactile Stimulations Decrease the Sympathetic Activity (2024). (pmc.ncbi.nlm.nih.gov)
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Raja HJ & Anbarasu D. Impact of Personalized Weighted Vest Protocols on Repetitive Behaviors in ASD (2024). (journals.lww.com)
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Cavezzi A, et al. Compression Therapy and HRV: Narrative Review & Pilot Study (2022). (researchgate.net)
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Yu J, et al. Effect of Weighted Blankets on Sleep Quality Among Adults With Insomnia: Pilot RCT (2024). (pubmed.ncbi.nlm.nih.gov)
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