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KAPOK KNOTが発信するWEEKLYサステナブル情報 


「KNOT a DAY」



「KNOT a DAY」は日本語にすると、「1日を紡ぐ」つまり「1日1日を丁寧に過ごしていこう」という思いが込められています。また、響は英語で「NOT a day」と同じで、「サステナブルな生活や環境保護はたった1日で実現出来るものではなく、コツコツやり続けることが大切」というメッセージも含まれています。


毎週月曜日の朝7時に、通勤や通学中に読んでいただけるサステナブルに生活するためのヒントや、サステナビリティーについての理解を深めるために役立つ情報をお届けします。


<今週のkishowの一言>


Knot a Day vol.7は、前回に引き続き、『WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢xSDGs』著者の平原依文さんとの対談です。

私は、世界を変えるためには、「教育」は大きな役割を担っていると信じています。平原依文さんのような方が教育を手掛けてくださることで、それぞれの大切なものを主張し合い、尊重し合える社会を実現することが出来ると思います。
今回のvol.7で、少しでもその雰囲気を感じていただければ幸いです。
それでは今回もお楽しみに。


KNOT A DAY vol.7

~第1回「私のサステナビリティ」平原依分さん(後編)~



『201カ国、202人の夢xSDGs』を編集された平原依文さんをお招きして、「私とサステナビリティ」というテーマでお話いただきました。

幼少期から活動的でグローバルな環境に飛び込んだ彼女の価値観の形成から、現在のサステナビリティに対する取り組み、今後の展望を深掘りつつ、KAPOK KNOTとの未来のコラボレーションまで、ボリュームたっぷりの対談となりました。

前後編の二部構成でお送りいたします。前編では依文さんの中国に行くまでの体験談、出版された『WE HAVE A DREAM 201カ国、202人の夢xSDGs』ができるまでのエピソード、最後にサステナビリティを考えるきっかけの3本にフォーカスを当てていきます。


【目次】

・“教育”を考えるきっかけ

・気になっているサステナビリティ

・サステナビリティのゴール

・KAPOK KNOTとのコラボレーション

対談者プロフィール

 平原 依文 (ひらはら いぶん)

WORLD ROAD 共同代表
青年版ダボス会議 One Young World 日本代表

小学2年生から単身で中国、カナダ、メキシコ、スペインに留学。東日本大震災がきっかけで帰国し、早稲田大学国際教養学部に入学。新卒でジョンソン・エンド・ジョンソンに入社、デジタルマーケティングを担当。幅広い世代へのSDGs教育のため「地球を一つの学校にする」をミッションに掲げるWORLD ROADを設立。SDGs x 教育を軸に、一人ひとりが自分の軸を通じて輝ける、持続可能な社会のあり方を追求する。『WE HAVE A DREAM 201カ国202人の夢xSDGs』を2021年6月に出版。「境界線を溶かす」を夢として、多方面で活動している。

 KAPOK JAPAN代表 深井 喜翔 (ふかい きしょう)

自称カポック伝道師。最近はカポック以外の植物由来の素材に興味あり。

2014年慶應義塾大学卒業後、ベンチャー不動産、大手繊維メーカーを経て、家業である創業75年のアパレルメーカー双葉商事株式会社に入社。現在の大量生産、大量廃棄を前提としたアパレル業界に疑問を持っていたところ、2018年末、カポックと出会い運命を確信。KAPOK KNOTのブランド構想を始める。1日に10回以上「カポック」と発する自称カポック伝道師。

“教育”を考えるきっかけ


深井)色んな条件が重なったことで依文さんが体験されて、広がった世界があると思います。そこに再現性を持たせないと世の中にインパクトを与えていけないと思う中で、媒介が“教育”というのが僕の解釈なんですが、そのイメージで依文さんは“教育”を捉えてらっしゃるんですか?

 

平原)そうですね!そういう風に捉えています。きっかけはカナダに留学に行ったときに受けたライフ・プランニングという授業です。その授業のテーマは「高校卒業したら何をするのか」で、一人ずつプレゼンする形式のトップバッターが私でした。でも当時の私は何も言葉が出なくて、「高校卒業したら大学しかないじゃん!」って思ったんです。先生にそのままの考えを伝えると、「なんで大学なの?何のために大学に行くの?あなたにとっての大学とは?」と質問攻めにあいました。そこで、高校卒業した後の選択肢も大学以外でもよくて、自分の軸で人生を選んでいい、ということを学びました。ライフ・プランニングの授業でクラスメートの話を聞いていると、色々な生き方、進路先があって、「教育で何を伝えるかで、こんな風に人が育ち、多様性ある人生が切り拓かれて行くんだ」と感じました。一方で、日本の友人と会うと、いつも受験に追われていました。人生みんな同じフェーズにいるのにもかかわらず、選択肢を自分で考えるのと、与えられているのでは全然違うのは何故だろうと感じました。だったら私は、自分で選択肢を考える方の教育を、しっかり展開したいなとその時決意しました。この授業は卒業までずっと対話が続いて,答えはありませんがクラスメート達と問いを出し合い、お互いの人生を考え合いました。そこはお互いから学び合えるような環境だったので、同じような「教育のあり方」を日本でも展開したいなと思いました。

 

深井)これまでの依文さんの経験と、この先どういう世界を目指していきたいかを考えた時に、“教育”に注力することは、とてもリンクしていますよね。具体的に教育として取り組んでいる事例はありますか?

 

平原)はい、WORLD ROADは2本の柱で動いています。「地球を一つの学校にする」をミッションに、①教育コンテンツ開発と②SDGsコンサルティングを展開しております。よく教育とビジネスは切り離されて話されるのですが、私たちはビジネスも教育の一つだと考えています。それこそ、KAPOK KNOTさんの商品を手に取り、商品の背景にはどんな物語があって、どのように社会課題に貢献しているのかを知る、商品から学べる教育もあると考えています。そのため、ビジネスセクターでは企業さんや地方自治体さん向けにSDGsコンサルティングをしています。教育事業に関しては、小学校~大学の教育機関さんと一緒に、SDGsの授業カリキュラムの作成や、『WE HAVE A DREAM』もその一つと捉えているのですが、教材づくりを行っています。あとは、『WE HAVE A DREAM』に載っている方とオンラインで繋げて、授業をしてもらったりもしています。

深井)めちゃくちゃいいですね、それ!

 

平原)海外に行くことは誰にとってもハードルが高いことだと思うのですが、語学以上に「話しやすい、暮らしやすい」環境を作ってしまえば、その一歩は踏み出しやすくなると思っていて、講師の方にオンライン出演をお願いしています。英語が流暢ではない方もいるので、お互い知っている単語で対話してもらって、どんどん境界線を溶かしていくのが目的です。

深井)「境界線を溶かす」っていう言葉、よく使われていますね。それはどのような考えなのでしょうか?

 

平原)人生の軸であり、私の夢そのものですね。日本では家族のあり方の境界線、中国では国籍の境界線、カナダでは働き方の境界線、メキシコでは貧困の境界線など、自分自身が境界線に苦しめられてきた背景もあり、社会にはたくさんの境界線が存在することに気づきました。この境界線があるが故に一歩踏み出せない人がたくさんいて、そこを少しでもじっくり溶かしていくことが人生を懸けて取り組んでいきたいことです。

 

深井)なるほど。「境界線を溶かす」という言葉はやっぱり今大事なファクターだと思っていて、SDGsというのは、「持続可能な発展」なので、社会貢献とビジネスを分けて考えて、どちらか一方をやりましょうみたいな話だと、SDGsではないんですよね。ビジネスとしても成立しないといけないくて、そういった意味でAかBかだけではない考え方は、今後本当に大事になってくると思います。そのギャップの見つけ方が必要だと思っていて、境界線を溶かしやすい領域もあれば、このままじゃ難しいからアレンジが必要だよねという視点が必要な領域もあります。想いだけでなく、スキルやノウハウが必要な部分もあると思うので、そこは教育じゃないと乗り越えられないのではないかと思います。

 

平原)私もそう思います。ジレンマだらけだと思うんですよね。AかBかではなくて、AとBの「と」っていうのがすごく大事だと思っています。「か」になると、違うという前提になってしまうので、先ほど喜翔さんが仰っていた、一緒に何かできないか、という「と」が間にあると、お互い違う前提で、一緒になってできることがあるよねという思考に変えられないかなと思います。

 

深井)そうですよね。僕もソーシャルビジネスを勉強してきていて、皆ソーシャルグッドが好きなゼミにいました。その教授の言葉で考えさせられるなと思うことがあって、「今のビジネスを否定しているかもしれないけど、続いているビジネスは社会に必要だから続いている。だから、あなたが一方的に正しいと思っている言葉は、必ずしもそれだけが正しいとは限らない。」という言葉です。続いている=社会に求められているという要素は評価しないといけないという部分も大事だと思います。極端に行くと、親世代・祖父母世代のやっていたことを、全て否定してしまいがちです。でもそれはダメだと思うし、自分も何年後かに否定される立場になる可能性を分かって発言しているのか?という感覚を、大学で学びました。なので、対立構造じゃない部分を見出すことが、SDGsや教育では大事だと思います。

 

平原)すごく共感します。その時代に合ったビジネスの在り方というものがやっぱりあって、今のZ世代・ミレニアム世代から批判を受けているビジネスも、当時の日本で考えると高度経済成長期が必要で、そうした方が人々は豊かになりました。その時の豊かさの定義がそこだったんです。でも成長し続けてきた中で、今の消費者の目の前で起きていることは、環境問題や人権、ジェンダーを始めとするSDGsの問題になっているので、ビジネスもその生活者の声をしっかりと拾って、アップデートしなければいけないと思います。対立するのではなくて、どう変えていくかがポイントかなと思います。



気になっているサステナビリティ

深井)その中でもサステナビリティという大きな枠組みで考えた時、依文さんが気になっているトピックはありますか?


平原)最近で言うとやっぱり「ジェンダー」ですね。LGBT平等法が可決されなかったというのが大きいです。同性愛者の友人がいるのですが彼にはイギリスに長く付き合っている彼氏がいて「日本で結婚したい」と、LGBT平等法を待ち望んでいました。しかし、最終的にこの法律が可決されなかったため、イギリスで結婚することになりました。法律がパートナーシップの在り方を制限することは間違いだと思いますし、愛する人は愛する人であり、性別も、国も関係ないと思います。


深井)日本は性に関する取り扱いがセンシティブ過ぎて、中々取り上げられにくいですが、身近に当事者の方

がいるかいないかで、大きく意識や考え方も変わりますよね。


平原)大きく変わると思います。身近にいたとしても「話しづらい」環境があって、法で結婚が認められていなくても、性別を変えられなくても、それを気軽に「話せる」環境があったら大分楽になると思うんです。そういった環境づくりを私たち一人ひとりが心がけることから始めるのが大事だと思います。

蓑原)京都議定書が義務だったのと違って、パリ協定は努力義務なので多少緩くなっていますが、世界的に脱炭素の流れが加速している中、世界全体で脱炭素を実現していこうというのがパリ協定です。

******


対談の最後には

「依文さんのサステナビリティのゴール」

「KAPOK KNOT × 依文さんでできること」

についてお話いただいております。続きは以下よりお読みいただけますので是非ご一読お願いいたします!


Suntainable Times
Sustainable Challenge

今日から簡単に始められるサステナブルな活動を提案するコーナーです。

まずは1週間、私たちと一緒に活動してみませんか?


今週は➡


~マイストローを持ち歩こう~


近年、世界的にプラスチックストロー廃止の流れが広まってきています。身近なところではスターバックスやマクドナルドがプラスチックストローを廃止し、紙ストローやストロー無しで飲める容器にシフトしています。


この一連の流れの最大の原因はプラスチックごみによる海洋汚染です。


プラスチックはリサイクルが可能ですが、ストローのような小さいものはリサイクルがしづらく、使い捨てのゴミになることが多いです。ゴミとなったプラスチックは年間約800万トン海に流出していると言われています。


ちいさな1歩ではありますが、海の生態系や地球環境を守るためマイストロー始めてみませんか?


KAPOK KNOTのInstagramでもメンバーのチャレンジを発信していきます 。

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