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記事: 「KNOT a DAY」 パワーシフト 〜再エネを日常に取り入れる〜

「KNOT a DAY」 パワーシフト 〜再エネを日常に取り入れる〜

今年も、暑い夏がやってきましたね。

全国的に猛暑日が続き、北海道に至っては観測史上最高気温を記録し、100年に1度の猛暑と言われるほど。年々「地球温暖化」という言葉が身近になってきているように感じます。

この温暖化を引き起こしている原因は、温室効果ガス。人間の活動の中で、温室効果ガスを一番排出しているのは「電力を生み出す」時です。

今回は、この「電力」のあり方を変えていく言葉「パワーシフト」についてご紹介しながら、私たち一人ひとりが温暖化対策としてできることを考えていきたいと思います。

 

〜本記事の内容〜

・「パワーシフト」とは
・再エネの定義・種類
・再エネの取り入れ方
・再エネを取り入れているブランド
・まとめ

 

「パワーシフト」とは

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「パワーシフト」は、自然エネルギーが中心となった持続可能なエネルギー社会にむけて、電力(パワー)のあり方を、変えていくことを指します。

現在、発電方法として主流である火力発電は、二酸化酸素を排出するという問題があります。また、使用する燃料(石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料)は限りある資源なので、決して持続可能とは言えない発電方法です。

1997年に定められた「京都議定書」から、2017年に結ばれた「パリ協定」へと温暖化対策に関する基本方針がアップデートされ、世界的に二酸化炭素の排出量削減の動きがすすむ昨今。日本でも、2020年10月に菅総理が「2050年カーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする)」宣言を行い、脱炭素化の動きが急激に加速中です。

特に、日本の二酸化炭素排出量の40%以上を占めるエネルギー供給分野においては早急な脱炭素化の動きが求められています。そこで必要なのが、従来エネルギーを再生可能エネルギー(再エネ)へ変えていくことです。

では、具体的にはどのようなエネルギーがあるのかご紹介していきたいと思います。

 

再エネの定義・種類

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まずは混同されやすい「再生可能エネルギー」と「自然エネルギー」という言葉の違いから整理したいと思います。どちらも、化石燃料に代わるエネルギーですが、「再生可能エネルギー」は再利用可能なエネルギー全般を表すのに対し、「自然エネルギー」は、その中でも自然現象から得られるエネルギー(太陽光・風力・水力・地熱)を指す言葉だということです。

自然現象以外から生み出される再生可能エネルギーとしては「バイオマスエネルギー」があります。「バイオマス」とは、動植物から生み出された生物資源の総称で、これらの資源を直接燃やしたり、ガス化したりしてできたものが「バイオマスエネルギー」です。

活用される生物資源の多くは「生ゴミ」「廃材」「家畜排泄物」など、これまでは廃棄物として処理されていたものが中心。捨てられていたものを資源として活用することで、地球環境の改善に大きく貢献します。

「再生可能エネルギー」を日常に取り入れることで、あなたも地球環境を守ることができます。次は、その取り入れ方をご紹介したいと思います。

 

再エネの取り入れ方

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私たち一人ひとりの行動から再生可能エネルギーの比率を増やしていくために、できること。それは、自宅の生活電力を再生可能エネルギーに切り替えることです。

2016年に始まった「電力小売全面自由化」により、一般家庭でも電力会社を選択できるようになりました。既存の発電方法を使う大手電力会社でなく、再エネ供給を目指している地域や民間の電力会社のエネルギーを選ぶことが可能です。実は、パワーシフトには権力(パワー)シフトという意味も込められているんです。

<再エネ供給を目指す電力会社>

◯自治体の電力団体
電力の地産地消を進めるため、自治体が立ち上げた団体が運営する電力会社(現在は民間企業に委譲されている部分もあり)。

◯地域の民間電力会社
地域でのエネルギー消費効率化や省エネ化を図るために立ち上げられた民間電力事業会社。

◯生協系電力会社
生活協同組合が運営する、主に組合員に向けて電力を供給する電力事業会社。

◯地域横断型の再エネ事業者
広範囲に渡り再エネ電力の供給を行う電力事業会社。

※お住まいの地域で利用できる電力会社は、以下よりご確認ください。

https://power-shift.org/wp-content/uploads/2021/04/8a36c423c6e5e53d0c56ed993aaa6480.pdf

 

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ここで、電力の切り替えを検討する上でよくある質問にお答えしたいと思います。

Q.大手電力会社に比べて、電力の質は下がらないの?

A.下がりません!電力は「発電所」で作られたあと、消費者まで繋がる送電線・配電線などの送配電ネットワークを管理する「送配電部門」を通じて私たちの元に届きます。現在、参入自由になっているのは「発電所」の部分のみで、品質や安定供給を担う「送配電部門」は政府が許可した一部の企業が担当するため、どの小売事業者から電力を買っても電気の品質や信頼性は変わりません。

Q.再エネ導入って、お金がかかるんじゃないの?

A.事業者にもよりますが、プランによっては従来の電気料金よりも安くなる可能性があります!現状、再エネの発電には従来の発電方法よりもコストがかかりますが、それを賄う費用は「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」として電気を使う全ての人から徴収されているため、再エネを導入した人だけが高額な電気料金を支払う必要はないのです。

 

再エネを取り入れているブランド

自宅への導入にはまだ勇気がいるという方は、事業所や店舗、工場などに再生可能エネルギーを取り入れている企業の製品を買い支援していく、というのも一つの方法です。

率先して、再エネを取り入れている企業をご紹介したいと思います。

 ■パタゴニア日本支社

patagonia

(出典:​​https://www.patagonia.jp/patagonia-shibuya-japan/store_924604555.html

 

2025年までにサプライチェーンを含む、事業全体のカーボンニュートラルを宣言。
2018年6月から、10の直営店(札幌北、アウトレット札幌南、仙台、サーフ千葉/アウトレット、アウトレット目白、渋谷、神田、二子玉川、白馬、神戸)と、直営店に隣接する2つのスタッフルームとオフィスにて再生可能エネルギーの電力の使用を開始。
2019年4月より、国内最大規模の直営店「パタゴニア東京・渋谷ストア」の電力を「ソーラーシェアリング」と呼ばれる太陽光エネルギーに切り替え。

 

■ラッシュジャパン合同会社

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(出典:https://minden.co.jp/blog/2019/09/03/1091

 

サプライチェーン全体を通して使用する電力を、可能な限り再生可能エネルギー由来のものにする取り組みを実施。2021年7月現在、本社工場と、国内の3箇所の大規模店舗(池袋駅前店、静岡店、広島本通り店)にて使用する電力を再生可能エネルギー100%に変更。

※私たちKAPOK KNOTも、2025年までに工場やオフィスの再エネ100%を目指しております。

 

まとめ

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「パワーシフト」の重要性、少しご理解いただけたでしょうか。電力の消費量が増える、夏の時期。

「ちょっとクーラー使いすぎちゃったかも」の行動が、さらに地球を暑くしています。

未来の夏を快適に過ごすために、一人ひとりができること。「再エネをとり入れた日常」について、ぜひ考えてみてください!